NISA・積立投資

リーマンで売った私がトランプショックで売らなかった理由|リスク許容度

あなたは毎晩、枕を高くして眠れていますか?

2026年に入って日銀は利上げに動き、住宅ローンの金利や物価が上がるというニュースが続いています。給料はそれほど増えないのに、出ていくお金ばかりが増えていく——そんな空気の中で、「投資もしなければ」というプレッシャーまで加わって、なんだか気持ちが休まらない。

住宅ローン、子どもの教育費、老後のこと。40代・50代は、ただでさえ頭の中にあるものが多い世代です。そこに相場の上下動まで気にしていたら、心が休まる暇がありません。

「積立NISAを始めたはいいけど、相場が下がるたびにそわそわする」 「ニュースで株価暴落と聞くと、スマホを開かずにはいられない」

そんな経験、ありませんか?もしあるとしたら、それはあなたのリスク許容度を超えているサインかもしれません。


暴落で売った人間が、マイナス100万円でも積立を続けられた話

最初にお伝えしておくと、私は「最初から動じない人」ではありません。

昔、リーマンショックのときに、初めて買った個別株が約半値になりました。怖くなって売却し、その後は相場から離れました。投資の失敗というより、「怖くなって逃げた」経験です。

そこから40歳で資産形成を再スタートし、インデックス投資を続けてきました。その途中で来たのが、トランプショックです。評価額は、一時マイナス100万円になりました。

このとき私は、淡々と積立を続けました。

とはいえ、「なんとも思わなかった」と言えば嘘になります。怖くないと言えば、それも嘘になるかもしれません。ただ、「少しだけ安く買えるな」と思って、積み立て続けました。15年後の金額を見据えていたので、積立を止めずにいられたのだと思います。

リーマンのときと何が違ったのかと考えると、やはり相場の経験だと思います。昔の自分だったら、退場していたかもしれません。でも、あの経験をしてきたので、積み立て続けられました。

この記事は、その経験をもとに「自分のリスク許容度をどう見つけるか」を書いたものです。私の場合はこうだった、という一例として読んでください。


まず、自分に正直に答えてみてください

次の3つの問いを読んで、どう感じるか確認してみましょう。

✅ チェックリスト

① 30%の暴落がきても、淡々と積立を続けられますか? 100万円が70万円になっても、「長期投資だから気にしない」と思えますか?

② 過去に「狼狽売り」をしてしまったことはありませんか? 相場が急落したときに、怖くなって慌てて売ってしまった経験はありますか?(私はあります。リーマンショックのときです)

③ 10万円が8万円になったとき、内心ドキドキしていませんか? 2万円の含み損に対して、食欲がなくなったり、夜中に目が覚めたりしていませんか?


一つでも「そうかもしれない」と感じたなら、今の投資スタイルがあなたに合っていない可能性があります。これはあなたが弱いのではなく、人間として当然の反応です。


リスク許容度って何ですか?

「リスク許容度」とは、簡単に言うと「自分がどのくらいの損失まで、精神的に耐えられるか」のことです。

たとえば、同じ「100万円の投資」でも——

  • Aさんは100万円が80万円になっても「長期なら大丈夫」と気にしない
  • Bさんは100万円が95万円になっただけで眠れなくなる

どちらが正しいということはありません。Bさんのリスク許容度が低いのは性格の問題ではなく、家庭の状況や収入、年齢によって変わる自然なことです。

40代・50代は特に、住宅ローンの返済、子どもの教育費、親の介護など、お金に関わる出来事が重なりやすい時期です。万が一のときに「投資のために現金が使えない」という状況は避けたいところです。そう考えると、リスクを取りすぎることが実は一番危険なのかもしれません。


自分に合った投資額・投資スタイルの見つけ方

まず「枕元テスト」をしてみましょう

投資をする前(または見直す前)に、こう自問してみてください。

「この金額が半分になっても、夜ぐっすり眠れるか?」

眠れると思えるなら、その金額はあなたのリスク許容度の範囲内です。眠れないと感じるなら、まず積立金額を少し減らすことを検討しましょう。

私の場合:同じ「半値」「マイナス」でも、違いは経験でした

先ほどの体験を、並べて整理するとこうなります。

リーマンショックトランプショック
持っていたもの初めて買った個別株インデックス投資の積立
起きたこと約半値になった評価額が一時マイナス100万円
私の行動怖くなって売却し、相場から離れた売らずに積立を続けた

「この金額が半分になっても眠れるか」の答えは、年齢や収入だけでなく、どんな経験をしてきたかでも変わるのだと、自分の場合は感じています。

ただし、これは私の場合の話です。経験が浅い人が、同じ金額を同じように持ち続けられるとは限りません。経験が少ないうちは、なおさら「眠れる金額」から始めるのも一つの考え方です。

生活防衛費を先に確保しましょう

投資に回すのは、生活費の3〜6ヶ月分を手元に残した後の「余裕資金」だけにしましょう。住宅ローンや教育費がある40代・50代こそ、この原則が特に大事です。

急な出費があっても投資を崩さなくてよい状態を作ることで、相場が下がったときに慌てにくくなります。

積立金額を見直してみましょう

S&P500や全世界株式は、数千社にまとめて分散投資できる商品です。商品自体を変える必要はありません。

眠れないときの解決策はシンプルで、積立金額を自分が安心できる額に調整することです。月5万円が不安なら月3万円に、それでも不安なら月1万円に。大切なのは「続けること」なので、夜ぐっすり眠れる金額に設定し直しましょう。

「続けられる金額」が正解です

「できるだけ多く投資した方がいい」は、半分正解で半分は違います。多く投資しても、相場が荒れるたびに不安で眠れないなら、長続きしません。

月3万円を20年間続けた人より、月5万円を3年で怖くなってやめた人の方が、結果は悪くなる可能性があります。続けられる金額が、あなたに合った金額だと私は考えます。

月3万円継続 vs 月5万円3年でやめた場合の比較グラフ(年利5%・参考値)


あわせて読みたい

下落したとき

NISAで含み損が出たら売るべき?【リーマンショックで個別株を売却した経験から考える】

含み損が出て不安なときに、過去の暴落とその後の動きを実体験で書いた記事です。

株価暴落で売るべき?投資をやめる前に考えたい40代の視点

暴落の最中に、売るか持つかを考えるための判断材料をまとめています。

上昇したとき

増えているのに眠れない。含み益が怖くなったときに考えたいこと

資産が増えているときにも起きる、もう一つの眠れなさについて書いています。

続けるかどうか

40代からNISAは遅い?リーマンショックで半値になって売った私が、48歳の今も積立を続けている理由

この記事と同じ体験を、「始める時期」の視点から書いた記事です。

積立はいつまで続ける?我が家の数字で「やめどき」を計算した結果

積立を続ける期間を、わが家の数字で考えた記事です。

NISAの出口戦略|40代、学費のために売れるか自問した話

売る側の判断を、学費という目的から考えた記事です。


まとめ:眠れる投資が、長続きする投資

投資の世界では「高いリターンを狙うほど、リスクも大きくなる」という鉄則があります。でも40代・50代にとって本当に必要なのは、派手なリターンではなく、老後まで安心して続けられる投資ではないでしょうか。

眠れない夜が続くなら、それは投資スタイルを見直すサインです。金額を減らす、生活防衛費を厚くする——どれか一つでも試してみてください。

眠れる投資が、長続きする投資です。

私自身、売って逃げた経験があるからこそ、そう思います。

あなたの資産形成は、今夜ぐっすり眠れることから始まります。


※投資は元本保証ではなく、損失が出る可能性もあります。この記事は筆者個人の経験であり、特定の商品や投資額をすすめるものではありません。最終的な判断はご自身の責任で、無理のない金額から始めてください。

管理人

管理人

資産マシマシおやじ

都内会社員・49歳

  • 📅 40歳から資産形成を再スタート(投資歴9年)
  • 👨‍👩‍👧‍👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
  • 💰 世帯年収:約650万円
  • 📊 投資手法:NISA・高配当株
  • 🏄 趣味:ラーメン食べ歩き
詳しいプロフィール →