NISAで含み損が出たら売るべき?【結論:売らなくていい理由を実体験で語る】
「NISAを始めたばかりなのに、もう含み損。これって売ったほうがいいの?」
2026年春の下落で、口座を開くたびにマイナスの数字が目に入って、夜も落ち着かない。そんな方が今とても多いと思います。
先に、私の正直な結論を言います。
売らなくていいです。むしろ、今売るのが一番もったいない選択です。
なぜそう言い切れるのか。過去のデータと、私自身が暴落を乗り越えてきた実体験で、ひとつずつ丁寧にお話しします。
※この記事は過去のデータと個人の経験をお話しするものです。将来を保証するものではなく、最終的な投資判断はご自身の責任でお願いします。
まず、深呼吸してください
含み損を見て不安になるのは、まったく異常なことではありません。むしろごく普通の心理です。
人間の脳は、「得をする喜び」よりも「損をする痛み」を2倍以上強く感じるようにできている、と言われています。だから、同じ10万円でも「増えた10万円」より「減った10万円」のほうが、ずっと心に刺さるのです。
つまり、あなたが今「売って楽になりたい」と感じているのは、性格が弱いからでも、投資に向いていないからでもありません。人間なら誰でもそう感じるように脳ができているだけです。
だからこそ、まずは一度深呼吸してください。
そして、行動を起こす前に、この記事を最後まで読んでみてください。読み終わるころには、たぶん少し気持ちが落ち着いているはずです。
含み損とは何か?「まだ確定していない損」です
最初に、言葉の意味をはっきりさせておきましょう。
含み損(ふくみぞん)とは、「持っている商品の値段が買ったときより下がっているけれど、まだ売っていない状態」のことです。
ここで一番大事なのは、次の一点です。
売らない限り、損は確定しません。
たとえば、あなたが100万円で買った投資信託が、今80万円に値下がりしているとします。画面には「-20万円」と赤い数字が出ています。
でも、この20万円はまだ「紙の上の損」です。あなたが売らない限り、1円も失っていません。値段が戻れば、マイナスも消えます。
逆に、ここで売ってしまうと——
その瞬間に、20万円の損が「本物の損」として確定します。
これが、「下がったときに売る」のが一番もったいない理由です。せっかく「まだ損していない状態」だったのに、わざわざ自分の手で損を確定させてしまうわけです。
含み損は、嵐の中にいるようなものです。じっと待っていれば嵐は過ぎていきます。でも、嵐の真っ最中に外へ飛び出して売ってしまうと、そこで本当にずぶ濡れになる。そんなイメージです。
過去の暴落は、すべて回復してきました
「そうは言っても、本当に戻るの?」という不安が一番大きいと思います。
ここで、過去のデータを見てみましょう。アメリカの代表的な株価指数「S&P500」(アメリカの主要500社の詰め合わせ)の、大きな暴落とその後を振り返ります。
リーマンショック(2008年)
- 2007年の高値から2009年の底まで、約1年半でおよそ半分(-50%以上)まで下落しました。
- 「もう株式投資は終わりだ」と多くの人が逃げ出しました。
- しかし、そこから回復し、約4年で元の高値に戻りました。
- そして、その後は何倍にも成長しています。
コロナショック(2020年)
- 2020年2月から3月にかけて、わずか1か月ほどで約3割(-34%)急落しました。
- スピードが速すぎて、世界中がパニックになりました。
- ところが回復も速く、半年ほどで元の高値を取り戻しました。
歴史を振り返ると、暴落は何度も起きています。ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショック。そのたびに「今度こそダメだ」と言われました。
それでも、世界の経済全体は時間をかけて成長し、株価も回復してきました。
これは「絶対に回復する」という保証ではありません。未来は誰にも分かりません。でも、過去のすべての暴落で、慌てずに持ち続けた人が報われてきた——これは事実として知っておく価値があります。
暴落で「売った人」と「持ち続けた人」の差
ここで、コロナショックを例に、2人の行動を比べてみましょう。どちらも100万円分の投資信託を持っていたとします。
Aさん:怖くなって底値で売った人
- 3月の急落で「これ以上減るのが怖い」と、66万円(-34%)で売却。
- その瞬間に34万円の損が確定。
- その後、株価は半年で元に戻りましたが、Aさんはもう持っていないので、回復の恩恵をまったく受けられませんでした。
- 「あのとき売らなければ……」という後悔だけが残りました。
Bさん:怖かったけど、何もせず持ち続けた人
- 同じく66万円まで下がり、画面の赤い数字に毎日ヒヤヒヤしました。
- でも、「売らなければ損は確定しない」と自分に言い聞かせ、何もしませんでした。
- 半年後、株価は回復し、評価額は100万円に戻りました。
- 損も得もなし。ただ持っていただけで、嵐を無傷でやり過ごしました。
たった1つ、「売るか・売らないか」の違いだけで、結果がここまで変わります。
しかも、もしBさんが下落中も毎月コツコツ積立を続けていたら——次の章で説明するとおり、むしろ得をしていた可能性が高いのです。
むしろ下落時は「安く買えるチャンス」です
ここが、多くの初心者が見落としているポイントです。
毎月決まった金額を積み立てている人にとって、下落は「バーゲンセール」です。
なぜでしょうか。少し具体的に考えてみます。
毎月1万円ずつ投資信託を買っているとします。投資信託は「口数(くちすう)」という単位で買えます。値段が高いときは少ししか買えませんが、値段が安いときは同じ1万円でたくさんの口数が買えます。
- 1口100円のとき:1万円で 100口 買える
- 1口50円に値下がりしたとき:1万円で 200口 買える
つまり、暴落しているときほど、同じお金でたくさん仕込めるわけです。
そして将来、値段が戻ったとき、安いときにたくさん買った口数がぐっと効いてきます。
このように「毎月決まった金額を、高いときも安いときも淡々と買い続ける」やり方を、ドルコスト平均法といいます。
ドルコスト平均法=決まった金額を定期的に買い続けることで、買う値段を自然にならす方法。高値づかみを防ぎ、安いときに多く買えるのが強みです。
だから、積立投資をしている人にとって、含み損が出ている今は「不安な時期」であると同時に、「将来のために安く仕込めている時期」でもあるのです。
マシマシおやじの実体験──暴落を乗り越えて含み益1,000万円
ここまでデータの話をしてきましたが、私自身の体験もお話しします。
私は投資を始めて8年目になります。その間に、何度も下落を経験してきました。
特に忘れられないのが、2025年のいわゆる「トランプショック」のときです。私はそれまでコツコツ貯めてきたお金を、妻と私の口座で新NISAに一気に投入しました。成長投資枠に240万円、つみたて投資枠に120万円。暴落のさなかでの一括投資です。
結果、一時は妻と合わせて評価額がマイナス100万円を超えるところまで沈みました。正直、胃が痛くなる金額です。画面を開くのが怖かった日もありました。
でも、私は売りませんでした。「売らなければ損は確定しない」「歴史的に暴落は回復してきた」——その2つだけを信じて、ただ持ち続けました。
そして今。わが家の資産は、含み益が1,000万円を超えるところまで来ました。
あのとき、怖さに負けて売っていたら、この含み益は1円も生まれていません。
当時の生々しい記録や、わが家の資産の中身は、こちらの記事で全部公開しています。 👉 現金ほぼゼロ!40代おやじの家族全員の資産を全部大公開
特別な才能があったわけではありません。やったことは、「売らずに、積立を続けただけ」です。
それでも不安な人がやるべき3つのこと
「理屈は分かったけど、それでも不安……」という方へ。気持ちを楽にするために、今日からできる3つのことをお伝えします。
① 評価額を毎日見ない
不安の最大の原因は、マイナスの数字を毎日見てしまうことです。
見れば見るほど、心が削られます。アプリの通知を切って、口座を開く回数を「月に1回」くらいに減らしてみてください。それだけで驚くほど気持ちが楽になります。長期投資は、ほったらかしているくらいがちょうどいいのです。
② 積立設定を確認して、あとは放置する
毎月いくら、何を買う設定になっているか、一度だけ確認しましょう。
設定さえ正しければ、あとはやることはありません。下落している今も、自動でコツコツ「安く」買い続けてくれています。むしろ何もしないことが、立派な行動です。
③ 生活防衛資金(生活費の半年分)があるか確認する
これは精神安定剤として、とても大切です。
生活防衛資金=病気や失業など、いざというときのために、投資とは別に取っておく現金のこと。目安は「生活費の半年分」です。
このお金が手元にあれば、「最悪、暴落中に株を売らなくても生活できる」と思えます。すると、含み損が出ても落ち着いて待てます。逆に、生活費まで全部投資に回していると、いざというとき狼狽売りしやすくなります。
まとめ──「売らないこと」が最大の戦略
最後に、今日の内容をまとめます。
- 含み損は「まだ確定していない損」。売らなければ損にならない。
- 過去の暴落(リーマン・コロナなど)は、時間をかけてすべて回復してきた。
- 暴落で売った人は損を確定させ、持ち続けた人は嵐をやり過ごした。
- 積立投資をしている人にとって、下落は「安く仕込めるチャンス」。
- 不安なときは「見ない・放置する・生活防衛資金を確認する」の3つ。
投資の王道は、昔からずっと変わりません。長期・分散・積立。この3つに立ち返れば大丈夫です。
含み損の今は、つらい時期かもしれません。でも、後から振り返ると「あのとき売らなくて本当によかった」と思える可能性が高い時期でもあります。
どうか、深呼吸して、淡々と続けてください。
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※投資は元本保証ではなく、損失が出る可能性もあります。最終的な判断はご自身の責任で、無理のない金額から始めてください。
管理人
資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き