オルカンとS&P500、結局どっちを買えばいい?【40代の正直な結論】
「NISAを始めようとしたら、オルカンとS&P500どっちがいいか迷って、結局何も買えていない」
そんな声をよく聞きます。正直に言います。
どちらを選んでも、何もしないよりはるかにいい。
まず結論から言います
オルカンとS&P500、どちらも「正解」です。
この2つで迷っている時点で、あなたはすでに正しい方向を向いています。問題は選択ではなく、選べないまま時間が過ぎることの方がよほど損です。
「どっちがいいですか?」と聞かれたら、私の答えは「迷っているなら、どちらでもいいから今すぐ買ってください」です。
理由はシンプルで、長期投資の世界では**「いつ始めるか」が「何を買うか」より大きく結果に影響する**からです。
とはいえ、せっかくなので違いをちゃんと説明します。
オルカンとS&P500、何が違うの?
オルカン(全世界株式)とは
正式名称:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
「オルカン」は通称で、All Countryの略から来ています。
一言で言うと、**世界中の株に一気に投資できるファンド(投資信託)**です。
日本・米国・欧州・新興国など約50カ国・約2,800銘柄に分散しています。「世界の経済成長をまるごと取り込みたい」という考え方の商品です。
S&P500とは
正式名称:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国の上位500社に絞って投資するファンドです。アップル・マイクロソフト・エヌビディア・アマゾンなど、世界を代表する企業が並びます。「米国の成長に集中して賭けたい」という考え方の商品です。
2つの違いを数字で比べると
| 項目 | オルカン | S&P500 |
|---|---|---|
| 投資対象 | 全世界(約50カ国・約2,800銘柄) | 米国のみ(500銘柄) |
| 米国の比率 | 約60〜65% | 100% |
| 信託報酬(年間コスト) | 約0.058% | 約0.0814% |
| 分散の広さ | 広い | 米国に集中 |
| 過去10年リターン(USD) | 約+142% | 約+242% |
※信託報酬は2026年6月時点の参考値。過去リターンは2015〜2024年(配当込み・USDベース)の参考値
重要なのが「米国の比率」です。オルカンは全世界投資と言いつつ、中身の約60%は米国株が占めています。つまり、オルカンとS&P500はかなり似た動きをします。
オルカンが向いている人
分散を徹底したい人
「米国だけに集中するのが怖い」という方にはオルカンが向いています。
たとえば2000年前後のITバブル崩壊では、米国株が大きく落ちました。一方、その後の2000年代は新興国(中国・ブラジルなど)が急成長した時期です。もし当時S&P500だけ持っていたら、かなりの損失でした。
「米国だけが世界一を続ける保証はない」——この考えに共感する方にはオルカンが合っています。
「何も考えたくない」人
オルカンは世界の株式市場全体に連動します。「どの国が伸びるか予測しなくていい」という安心感があります。
S&P500が向いている人
米国経済の成長を信じている人
過去100年以上にわたり、米国は世界最大の経済大国であり続けています。S&P500のCAGR(年平均成長率)は長期で約10%(配当込み・USD)というデータがあります。
「過去の実績を見る限り、米国に集中した方がリターンが高い」——この考えに共感できる方はS&P500が合っています。
シンプルに考えたい人
「世界中の株を買います」より「米国トップ500社を買います」の方がわかりやすいと感じる方も多いです。S&P500は構成銘柄が明確で、アップルやマイクロソフトをイメージしながら持てるのが強みです。
実際のパフォーマンス比較
2015〜2024年の10年間の年次リターンを比べてみます。
| 年 | S&P500 | オルカン(MSCI ACWI) |
|---|---|---|
| 2015 | +1.4% | −1.8% |
| 2016 | +11.9% | +7.9% |
| 2017 | +21.8% | +24.0% |
| 2018 | −4.4% | −9.4% |
| 2019 | +31.5% | +26.6% |
| 2020 | +18.4% | +16.3% |
| 2021 | +28.7% | +18.5% |
| 2022 | −18.1% | −18.4% |
| 2023 | +26.3% | +22.2% |
| 2024(推計) | +25.0% | +17.0% |
| 10年累積 | +242% | +142% |
※配当込み・米ドルベースの参考値。実際の投資成果は為替・手数料等により異なります
数字で見ると、この10年はS&P500の圧勝です。
ただし注意点があります。この10年は「米国ひとり勝ち」の異例の時代でした。2000年代はむしろ新興国や欧州が強い時期が続いていました。
下のチャートで、2つのパフォーマンスの差を視覚的に確認してみてください。
2014年末を「100」とした場合、2024年末にはS&P500が342、オルカンが242になっています。
どちらも元本の2倍以上に育っていますが、その差は約100ポイント。ただし繰り返しになりますが、「次の10年も同じ差が出るかどうかはわかりません」。
マシマシおやじはどっちを選んでいるか
正直に書きます。
私はS&P500とオルカン、両方を積み立てています。ただし目的が違います。
S&P500は老後の資産形成を目的にした、いわゆる「メインの積立」。米国経済の成長を信じているので、リターンを最大化したい部分はここに集中しています。
オルカンは子どもの学費のために積み立てています。学費は「必ず必要になるお金」なので、米国一極集中よりも世界分散でリスクを抑えながら育てたい——そういう考えからです。「万が一、米国が大きく下落したとき、子どもの大学入学と重なったら」と考えると、オルカンの分散感が心強い。
結果的に両方持つことになりましたが、これは「迷ったから両方」ではなく、目的に応じて使い分けているという感覚です。
「S&P500とオルカンを両方買うのは意味がない」という意見について
ネットでよく見かけます。「オルカンの中身の60%は米国株だから、S&P500と被っていて二重投資になる」という話です。
気持ちはわかるんですが、私はそうは思いません。
オルカンの残りの40%には、欧州・日本・新興国などが入っています。 この40%の存在が、S&P500とオルカンを「ただの重複」ではなく、ちゃんとした分散にしています。
たとえば米国が大きく下落する局面で、新興国や欧州が底堅く動くことはあります。「米国1本に絞らず、その40%分だけでも別の地域を持っておく」というのは、ポートフォリオ(資産の組み合わせ)として十分な意味があると思っています。
また私の場合、目的が違うというのも大きい。老後資金はリターン重視のS&P500、子どもの学費は時期が決まっているのでリスク分散重視のオルカン——この使い分けに、合理的な理由があると自分では考えています。
「両方持つのは意味がない」は、すべての投資が同じ目的・同じ期間で行われている前提の話です。目的や期間が違えば、話は変わります。
詳しい保有状況は含み益1,000万円超え!家族4人の資産を全公開で公開しています。
まとめ──迷ったら両方でもいい
| 選択肢 | こんな人に向いている |
|---|---|
| オルカン1本 | 迷いたくない・分散を重視・長期でほったらかしたい |
| S&P500一本 | 米国成長を信じる・過去データ重視・構成をシンプルにしたい |
| 両方持つ | どちらも捨てたくない・比率を自分で調整したい |
どれも正解です。正解がないから迷うのではなく、どれも正解だから迷うのです。
大事なのは「どちらを買うか」より「今すぐ始めること」です。
NISAの口座をまだ開いていない方は、まず口座開設から。手数料が安く、使いやすいネット証券がおすすめです。
オルカン・S&P500の商品詳細はこちら。
複利の力と「早く始めることの重要性」はこちら。
※本記事は情報提供を目的としており、特定のファンドへの投資を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。過去の運用実績は将来の成果を保証するものではありません。
管理人
資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き