教育費、学資保険・NISA・貯金のどれで貯める?わが家の答え
教育費、結局どれで貯めればいいのか——学資保険にすべきか、NISAで増やすべきか、それとも堅実に貯金だけにするべきか。迷っている方は多いと思います。
結論から言うと、この3つに「絶対の正解」はありません。それぞれ性格が違うので、家庭の状況によって向き不向きが変わります。まずはその違いを整理していきます。
学資保険・NISA・貯金、3つの違い
この3つは、「増やす力」「元本の安全性」「必要な時にすぐ引き出せるか(流動性)」という3つの軸で性格が違います。
- 学資保険:契約時に将来受け取る額がある程度決まっている。増やす力は限定的で、途中で解約すると元本割れすることが多い
- NISA(投資):長期では増える可能性がある一方、値動きがあるため元本は保証されない。いつでも売却できる流動性はある
- 貯金:増える力はほぼないが、元本は減らず、必要な時にすぐ使える
どれが優れている・劣っているという話ではなく、「増やしたいのか」「減らしたくないのか」「いつでも引き出せる必要があるのか」で選ぶものが変わる、という理解が大切です。
わが家の実例①:学費本体はジュニアNISAと現金で準備
わが家は、子どもの学費本体はジュニアNISA(当時の制度)と現金の貯金で準備してきました。学資保険は契約していません。
理由はシンプルで、大学の入学金や授業料は使う時期が決まっていて先延ばしができないお金だからです。値動きのある投資だけに頼るのは不安があったため、現金の貯金と組み合わせる形にしました。
わが家の実例②:実は積立型の保険も1本続けています
ここで、正直に告白しておきたいことがあります。
実は、学費とは別に、私自身の生命保険として積立型の死亡保障も1本続けています。年2回、8月と2月に約10万円ずつ払い込む契約で、払込終了まで残り約1年。2032年より前に解約すると元本割れする決まりになっています。
「待てばプラス」の落とし穴
貯蓄型の保険は、途中でやめると元本割れしますが、満期まで払い切れば払込額を上回って戻ってくる商品も少なくありません。ただし、ここには見落としやすい落とし穴があります。
満期まで待てば払込額を上回るとしても、それは数十年という長い期間をかけての話です。年率に直してみると、銀行預金よりは高い程度にとどまるケースが多い、というのが一般的な傾向です(商品によって条件は異なります)。
そもそも、貯蓄型の保険は、契約者から預かった保険料を保険会社自身が長期で運用することで収益を生み、その一部が「満期時の増え」として契約者に還元される仕組みになっています。つまり「待てばプラス」の原資は、保険会社の運用益の一部です。
ここで大事なのは、「元本割れしないから得」ではなく、「同じお金・同じ期間を自分でインデックス投資などに回していたら、どうだったか」という視点も含めて考えることです。こうした「選ばなかった側で得られたはずの利益」を、機会費用と呼びます。もちろん、自分で運用すれば必ず増えるという話でもありません。どちらが得かは、比較して初めて見えてくるものです。
私自身の判断:払い切ることにしました
正直に言うと、私自身がこの構造に気づいたのは、すでに払込の大半を終えたあとでした。
今やめれば確実に元本割れが確定します。一方、残り約1年を払い切れば、元本割れは避けられる契約です。この2つを冷静に比較して、私は「払い切る」ことを選びました。
これは「この保険に入っていてよかった」という話ではありません。「途中でやめられない構造に、すでに組み込まれてしまっていた結果としての最適解」だった、というのが正直なところです。
ただし、補足しておきたいことがあります。「元本割れするから、もう解約できない」と思い込むのも、実は正確ではありません。解約すれば元本割れは確定しますが、その解約返戻金と、これから払い続けるはずだった保険料をNISAなどでの運用に回す、という選択肢もあります。長期で見れば、確定した損失を取り戻して上回る可能性もゼロではありません(あくまで可能性の話であり、必ずそうなるとは限りません。運用にも元本割れのリスクがあります)。
つまり「払い切るか、損切りして運用に切り替えるか」は、残りの払込期間と金額次第で答えが変わります。私の場合は、残り約1年・払い切れば元本割れを回避できるという条件だったので、払い切る選択をしました。ただ、残りの払込期間が長い人ほど、一度試算してみる価値はあると思います。
教訓:契約前に確認すべき3つのこと、そして私の結論
貯蓄型の保険を検討するなら、契約前に次の3点を確認しておくことをおすすめします。
- 途中で解約した場合、いつまで元本割れするのか
- 満期まで待った場合、実質的にどれくらい増えるのか(年率に直すとどうか)
- 同じ金額を自分で運用した場合と、増え方や自由度がどう違うか
そのうえで、私の結論はシンプルです。「保険は保険、投資は投資」で分けることです。
死亡保障が必要なら掛け捨てで確保し、増やしたいお金はNISAなどで自分で運用する。1つの商品に保障と運用を混ぜてしまうと、コストが見えにくくなり、今回の私のように途中でやめられない縛りも生まれやすくなります。だから分けて考える、というのが私の理由です。
もし私がいま子育て世代に戻れるなら、貯蓄型は選ばず、掛け捨て+インデックス積立で分けます。あくまで私自身の判断としてですが、正直な結論です。
保障を掛け捨てで確保する側については、こちらの記事で具体的に比較しています。
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SBI証券の公式サイトはこちら →使い分けの考え方:時期が決まっているお金と、余裕があるお金
教育費を準備するとき、私が意識しているのは「使う時期が確定しているお金」と「時間に余裕があるお金」を分けて考えることです。
入学金や授業料のように、使う時期がはっきりしていて先延ばしできないお金は、値動きの影響を受けにくい現金や貯金で確保しておくと安心です。一方、まだ先の話で時間に余裕があるお金であれば、NISAのような長期の値上がりが期待できる手段を組み合わせる、という考え方もできます(将来の運用成果を保証するものではありません)。
学資保険を選ぶ場合も、「増やす」目的というより「保険としての保障機能」と「決まった額を計画的に積み立てる仕組み」に価値を感じるかどうかで判断が変わってきます。
2027年開始予定のこどもNISAについて知りたい方は、こちらもどうぞ。
保険料と投資のバランスで悩んでいる方は、こちらの記事もご覧ください。
まとめ:正解は家庭ごと。縛りと自由度を知ってから選ぶ
学資保険・NISA・貯金のどれが正解かは、家庭によって変わります。大切なのは、それぞれの「増やす力」「元本の安全性」「流動性」の違いを理解したうえで、使う時期が決まっているお金と時間に余裕があるお金を分けて考えることです。
私自身、契約時によく確認しないまま続けている貯蓄型の保険があります。この記事が、契約する前に一度立ち止まって考えるきっかけになればと思います。
40代からの投資の考え方を全体像で知りたい方は、こちらのロードマップ記事もご覧ください。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の商品の購入や解約を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。
管理人
資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き