NISAなのに配当金に税金が引かれていた。株式数比例配分方式を知らなかった話
「NISA口座で買っているのに、配当金から税金が引かれている気がする」——そんな違和感を覚えたことはありませんか。私も同じことに気づいて、正直かなり焦りました。
NISA(ニーサ、少額投資非課税制度の略で、投資で得た利益に税金がかからない制度です)口座で株を買えば、配当金も自動的に非課税になる。私はずっとそう思い込んでいました。ところが実際は、受け取り方の設定を間違えていると、NISA口座の株でも配当金にしっかり税金が引かれてしまいます。
この記事では、私自身が体験した「NISAなのに配当金が課税されていた」原因と、確認・変更の方法をまとめました。高配当株に興味がある方、すでに保有している方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
NISA口座なのに、配当金から税金が引かれていた
私の投資歴は8年になります。NISA口座で、高配当株(配当金を多めに出してくれる企業の株のことです)を保有しています。
ところがある時、配当金の受け取り方が「登録配当金受領口座方式」という設定のままになっていることに気づきました。この方式だと、NISA口座で買った株であっても、配当金から20.315%の税金が源泉徴収(お金を受け取る前に、あらかじめ税金分が差し引かれる仕組みです)されてしまいます。
正直に言うと、まったく知りませんでした。「NISA口座で買っているから配当金も非課税のはず」と思い込んでいて、受け取り方の設定を自分で見直したことは一度もなかったのです。年間の取引を確認していて、初めてこの設定に気づき、慌てて調べることになりました。
配当金の受け取り方は3種類ある
配当金の受け取り方には、実は3つの種類があります。どれを選んでいるかによって、NISA口座でも非課税になるかどうかが変わります。
| 受け取り方 | 受け取る場所 | NISA口座での扱い |
|---|---|---|
| 株式数比例配分方式 | 証券口座の中 | 非課税になる |
| 登録配当金受領口座方式 | 指定した銀行口座 | 課税される |
| 配当金領収証方式 | 郵送された領収証を郵便局などの窓口へ | 課税される |
株式数比例配分方式とは、持っている株の数に応じて、配当金を証券口座の中でそのまま受け取る方式のことです。この方式を選んでいる場合だけ、NISA口座の非課税メリットが配当金にもきちんと及びます。
つまり、「NISA口座で株を買えば、配当金は自動的に非課税になる」というのは正しくありません。受け取り方の設定が株式数比例配分方式になっていて、初めて非課税になる、というのが正確なところです。
なぜ気づきにくいのか
この落とし穴に気づきにくいのには、いくつか理由があります。
まず、受け取り方を自分で指定しなかった場合、配当金領収証方式が自動的に適用される仕組みになっていることです。特に何も設定しないまま株を買い始めると、知らないうちに課税される方式になっている、ということが起こり得ます。
次に、指定した銀行口座に配当金が振り込まれていると、すでに税金が引かれたあとの金額が入ってくるため、そもそも税金が引かれていること自体に気づきにくいという点です。振込額を見て「配当金が入った」と喜んで終わってしまい、明細まで確認しない人も多いと思います。
さらに、投資信託(いろいろな株や債券をまとめて運用してくれる金融商品です)の分配金は、受け取り方の設定に関係なく非課税になります。そのため、投資信託しか持っていない人には、そもそも無縁の話です。だからこそ、インデックス投資信託の積立から高配当株に手を広げた人ほど、この設定を見落としやすいのだと思います。
自分の設定を確認する方法(SBI証券)
自分がどの受け取り方になっているかは、証券会社のサイトで確認できます。私が使っているSBI証券の場合、手順は次の通りです。
- SBI証券にログインする
- 画面上部の「口座管理」メニューから「お客さま情報 設定・変更」を開く
- 「お取引関連・口座情報」の項目にある「配当金受領サービス」を選ぶ
- 現在の受け取り方が表示されるので、株式数比例配分方式になっているか確認する
- なっていない場合は、同じ画面から変更の手続きに進む
他の証券会社でも、名称は多少違いますが、口座設定のメニューの中に同じような項目があります。心当たりのある方は、一度確認してみることをおすすめします。
変更する前に知っておくべき3つの注意点
株式数比例配分方式に変更する前に、知っておきたい注意点が3つあります。
1つ目は、NISA口座だけを株式数比例配分方式にする、ということはできない点です。特定口座や一般口座(通常の課税される口座のことです)で保有している株の配当も、すべて同じ方式に切り替わります。
2つ目は、変更手続きをした証券会社だけでなく、株を保有しているすべての金融機関の口座に、この設定が適用される点です。証券会社ごとに受け取り方を使い分けることはできません。
3つ目は、設定は配当の基準日(この日に株を持っている人が配当をもらえる、という基準になる日です)までに完了している必要がある点です。手続きに1週間程度かかることもあるため、基準日の直前に気づいた場合は、間に合わない可能性があります。
補足として、国内に上場している外国株式の配当金は、株式数比例配分方式の対象外で、課税されてしまう点も知っておくとよいと思います。
特定口座で持っている高配当株はどうするか
ここまで読んで、「特定口座で高配当株を持っているけれど、NISA口座に移したい」と思った方もいるかもしれません。ですが、特定口座の株をNISA口座へそのまま移すことはできません。
非課税にしたいのであれば、一度売却してから、NISA口座で買い直す必要があります。ただし、売却した時点で含み益(買った時より値上がりしている分の、まだ確定していない利益のことです)が出ていれば、そこには税金がかかります。移し替えれば必ず得になる、というわけではありません。
また、NISAの成長投資枠(個別株なども買える非課税枠のことです)を個別株に使うと、その分だけインデックス投資信託の積立に回せる枠が減ることになります。
マシマシおやじはこう考えています。すでに含み益が大きく出ている株を今すぐ売って買い直すよりは、新しく買う分から株式数比例配分方式でNISA口座に入れていく方が、税金の負担が少なく済みやすいのではないか、と。ただしこれはあくまで一つの考え方であり、どうするかは含み益の状況や保有方針によって変わってきます。
まとめ
NISA口座を開いただけでは、配当金は非課税になりきりません。非課税になるのは、受け取り方が株式数比例配分方式になっている場合だけです。
高配当株をすでに持っている方、これから買おうと思っている方は、今日中に一度、自分の受け取り方の設定を確認してみてください。もし違う方式になっていたら、次の配当の基準日に間に合うよう、早めに手続きしておくと安心だと思います。
投資や制度の利用は、最終的にはご自身の判断と責任で行っていただくようお願いいたします。
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資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き