年初一括と毎月積立、2026年上半期はどっちが得だった?実データ検証
「年初に一括投資した人、3月の下落で青ざめませんでしたか?」
NISAの非課税投資枠を使うとき、「一括で入れるべきか」「毎月積立にすべきか」で迷った方は多いと思います。今年こそはと年初に一括投資した方の中には、3月の下落局面で「これで良かったのか」と不安になった人もいるはずです。
今日は、その答え合わせを実際の数字でやってみます。2026年1月〜6月の実際の基準価額データを使って、一括投資と積立投資、本当はどっちが得だったのかを検証しました。
結論:この半年は「一括」がわずかに上回った
先に結果から見せます。予算120万円を、年初に一括投資した場合と、毎月10万円ずつ積み立てた場合の6月末時点の評価額です。
※基準価額データ: 三菱UFJアセットマネジメント算出の基準価額(三菱UFJ銀行ファンド情報ページ掲載データより取得、取得日2026-07-15)
| パターン | 評価額 | 損益率(対120万円) |
|---|---|---|
| オルカンに年初一括120万円 | 1,361,518円 | +13.46% |
| オルカンに毎月10万円積立 | 1,259,305円 | +4.94% |
| S&P500に年初一括120万円 | 1,350,300円 | +12.53% |
| S&P500に毎月10万円積立 | 1,261,354円 | +5.11% |
この半年は、一括投資の方が積立投資よりリターンが大きい結果になりました。 1月から6月にかけて相場全体が右肩上がりだったため、「早く多く投資していた方が有利」という結果になったのは、ある意味で自然な結果です。
ただし、これは2026年上半期という一つの事例の結果であり、「一括の方が優れている」という一般的な結論ではありません。 相場が下落基調の半年間であれば、逆の結果になっていたはずです。過去の実績であり、将来の成果を保証するものでもありません。この点を踏まえたうえで、続きを読み進めてください。
検証条件:同じ120万円を「入れ方」だけ変えて比較
今回の検証では、新NISAのつみたて投資枠を意識して、予算を120万円(月10万円ペース)に設定しました。
- A. オルカンに年初一括120万円(2026年最初の営業日の基準価額で全額購入)
- B. オルカンに毎月10万円積立(毎月第1営業日に購入、1〜6月で計60万円投入)
- C. S&P500に年初一括120万円
- D. S&P500に毎月10万円積立
ここで一つ、公平性のルールを説明させてください。積立側(B・D)は、6月末時点でまだ60万円しか投資していません。残りの60万円は「まだ投資していない待機中の現金」です。
そこで今回は、積立側の評価額を「投資済み分の評価額 + 未投資の待機現金」の合計で算出しています。こうすることで、一括と積立を「同じ120万円という予算の、入れ方の違い」として、フェアに比較できるようにしました。
※基準価額データ: 三菱UFJアセットマネジメント算出の基準価額(三菱UFJ銀行ファンド情報ページ掲載データより取得、取得日2026-07-15)
なお、買付は基準価額ベースの理論値(口数計算)で算出しています。信託報酬(運用管理費用)はすでに基準価額に反映されているため、追加で控除はしていません。
推移の詳細:3月の下落局面で何が起きたか
半年間の評価額の推移を、週次で見てみましょう。
※基準価額データ: 三菱UFJアセットマネジメント算出の基準価額(三菱UFJ銀行ファンド情報ページ掲載データより取得、取得日2026-07-15)
グラフを見ると、3月にはっきりとした下落局面があったのが分かります。ここで注目したいのが、「どちらが儲かったか」だけでなく「どちらが精神的にキツかったか」という視点です。期間中の最大ドローダウン(それまでの評価額のピークから、どれだけ評価額が沈んだか)を計算してみました。
| パターン | 最大ドローダウン | ピーク→谷 |
|---|---|---|
| オルカン一括 | -7.28% | 2/26 → 3/31 |
| オルカン積立 | -2.14% | 6/3 → 6/11 |
| S&P500一括 | -8.35% | 1/14 → 3/31 |
| S&P500積立 | -2.15% | 6/3 → 6/11 |
一括投資組は、最大で評価額が7〜8%沈む場面がありました。120万円を入れていれば、一時的に評価額が110万円を割り込む水準まで下がったということです。一方、積立組はまだ投入額が少ない段階だったこともあり、下落幅は2%程度に収まっています。
一括投資はリターンが大きい代わりに、評価額の振れ幅(下落時の痛み)も大きい。 これが今回の検証で見えたもう一つの事実です。
マシマシおやじの実体験:数字より「耐えられるか」が分かれ目
私自身、2025年のトランプショックのときに、NISAで一括投資をしてそのままホールドした経験があります。
投資した直後に相場が急落し、評価額はマイナス圏に沈みました。正直、あのときは何度も口座を開いては閉じて、を繰り返していました。「一括で入れたのが間違いだったのでは」と、何度も自分を疑いました。
それでも売りませんでした。結果的に、暴落しても売らずに持ち続けたことが、今振り返ると正解だったと感じています。
でも、今回の検証を通じて改めて思うのは——一括投資が「数字の上」で積立より有利に見える場面があったとしても、それを活かせるかどうかは、下落局面で売らずにいられるかにかかっている、ということです。3月に評価額が7〜8%沈んだとき、それを見て「やっぱりやめておけばよかった」と売ってしまえば、その後の回復局面の恩恵は受けられません。
数字上の有利・不利より、自分がその下落に耐えられるかどうかの方が、実際には重要な分かれ目だと思っています。
複利の力を体感で理解したい方は、こちらの記事もどうぞ。
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最後に、この検証を読むうえで気をつけてほしい点を書いておきます。
この検証は、2026年上半期という一つの事例にすぎません。 たった半年、しかも右肩上がりの相場だった期間を切り取った結果です。別の半年間を切り取れば、積立の方が有利な結果になることも十分あります。「一括の方が積立より優れている」という一般的な結論として受け取らないでください。
過去の実績は、将来の成果を保証しません。 今回の数字はあくまで2026年1〜6月という過去のデータに基づく事実であり、今後も同じ傾向が続くとは限りません。
そして何より、「耐えられない金額を一括投資しないこと」の方が、数字の優劣より大事です。一括投資で大きなリターンを狙えても、下落局面で怖くなって売ってしまっては元も子もありません。自分がどこまでの評価額の変動に耐えられるか分からない方は、一括か積立かで悩む前に、まず自分のリスク許容度を確認しておくことをおすすめします。
一括か積立かで迷っている方、あるいは「そもそも出口はどうするのか」まで考えている方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。
オルカンとS&P500のどちらを選ぶか迷っている方は、こちらでも詳しく比較しています。
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2026年上半期の実データで検証した結果、この半年は一括投資が積立投資をわずかに上回りました。ただし、これは相場が右肩上がりだった半年間の一つの結果にすぎません。
- 月3万円で積み立てている方は、今回の金額を約1/3.3にすれば自分の数字に近くなります
- 月5万円で積み立てている方は、約1/2にすれば近い数字になります
どちらの入れ方を選んでも、完璧な正解は誰にも分かりません。だからこそ、自分が続けられる方、下落局面でも売らずにいられる方を選ぶのが、結局は一番の近道だと思います。
読み終えたら、一つだけ想像してみてください。もしあなたが年初に一括投資していて、3月に評価額が7〜8%沈んでいたら、そのとき売らずにいられたでしょうか。その答えが、あなたにとっての「一括か積立か」のヒントになるはずです。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資商品の購入を推奨するものではありません。検証結果は2026年1月〜6月の過去の実績であり、将来の運用成果を保証するものではありません。一括投資と積立投資のどちらが優れているかを一般化する結論ではなく、2026年上半期という一つの事例の検証です。投資は自己責任でお願いします。基準価額データは三菱UFJアセットマネジメント算出の基準価額(三菱UFJ銀行ファンド情報ページ掲載データより取得、取得日2026-07-15)を使用しています。
管理人
資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き