【2026年6月】相場振り返り|日経平均70,062円・日銀1%利上げ・S&P500・ドル円162円・経済指標まとめ
毎月恒例の相場振り返りです。
6月は「日銀が31年ぶりに金利を1%に上げた」「日経平均が7万2千円台で最高値を更新した」「スペースXが上場した」——ニュースの多い1ヶ月でした。難しい話は抜きにして、NISAでコツコツ積み立てている方向けに読みやすくお届けします。
日本株(日経平均)の動き
6月30日時点の日経平均株価は70,062円。年初来(2026年1月からの上昇率)で見ると+35.17%という超絶好調です。
半年で100万円が135万円に、1,000万円が1,350万円になった計算です。「株だけやってれば働かなくても暮らせるのでは」と夢を見る人が増えても不思議ではない相場でした。
月の途中、6月25日には終値で72,366円をつけ、史上最高値を更新しています。1年前(2025年7月頃)の日経平均は4万円台だったので、スピード違反レベルの急上昇です。
主役はとにかく「半導体」
株高の最大の要因は、今月も半導体・AI関連株です。「半導体株にあらずんば株にあらず」と言えるほど、他の銘柄から資金が抜けて半導体に集中する展開が続きました。
主要な指数の6月の単月の動きは以下の通りです。
| 指数 | 6月単月リターン |
|---|---|
| 日経平均株価 | +4.67% |
| Jリート連動ETF | +2.27% |
| TOPIX | +1.37% |
| グロース250連動ETF | -9.36% |
同じ日本株の指数なのに、日経平均(+4.67%)とTOPIX(+1.37%)で差が開いています。これは、日経平均の方が大型の半導体株(アドバンテスト・東京エレクトロン・キオクシアなど)を多く含んでいるからです。日経平均に占める割合は約20%、TOPIXでは約4%と、含まれ方が全然違います。
グロース市場(新興・成長企業向け市場)が約-9%と大きく下げたのも、そこから大型AI半導体株へお金が流れたことが理由です。
NT倍率は過去最高水準
NT倍率(日経平均のNとTOPIXのTを取った、両指数の比率)は現在17倍、一時18倍を突破しました。これは過去最高水準です。
一般には10〜15倍が適正、15倍以上だと「日経平均が勝ちすぎ」とされます。歴史的に見ても、これほど日経平均がTOPIXに対して強かったことはありません。それだけ半導体株が突出して強いということです。
「日本株、また高くなってる」と感じた方も多いはず。相場が盛り上がっているときこそ、慌てて高値で飛び乗らず、冷静でいることが大切です。
日本の経済指標まとめ
株価は絶好調ですが、実際の景気はどうなのか。7つの指標を順番に見ていきます。
① 月例経済報告(政府の公式見解)
月例経済報告とは、日本政府が毎月出す景気の公式見解です。
「景気は緩やかに回復しているが、中東情勢の影響を注視する必要がある」
先月と全く同じ文言でした。日本の景気は良くなっている、主なリスクは中東情勢、というのが政府の見立てです。
② 日銀短観(6月)
短観とは、日銀が企業に「景気がいいか悪いか」を聞いて集計する指標です。「いい」と答えた割合から「悪い」と答えた割合を引いた数値で、0より上なら景気は上向きを示します。
- 大企業・製造業:+22
- 大企業・非製造業:+37
どちらもプラスで、「景気がいい」と答える企業の方が多い結果です。AI・半導体の需要、インバウンド(訪日客)の需要が強いことが背景にあります。
③ 景気動向指数(4月分)
景気動向指数は、生産・雇用・金融など景気に敏感な指標をまとめて算出する指標です。
- 先行指数:前月比+1.3ポイント上昇
- 基調判断:「改善」(最も良い状態)
ここ1年弱で急激に改善しており、上向きのトレンドが続いています。
④ 景気ウォッチャー調査(5月分)
コンビニ店員・タクシー運転手など、景気に敏感な職種の約2,000人へのアンケートです。「街角景気」とも呼ばれます。
- 5月:43.6ポイント
50を下回ると「景気が悪い」と感じている人が多いことを示すので、現場感覚では「まだ悪い」という結果です。ただし先月よりは若干改善しました。ゴールデンウィークが好調だったこと、エアコンの買い替え需要などがプラス要因だったようです。
政府や大企業の見方(良い)と、街角の実感(悪い)にギャップがあるのが今の特徴です。
⑤ 消費者物価指数(コアCPI)
コアCPI(生鮮食品を除いた物価指数)は物価の変化を示す指標です。
- コアCPI:前年同月比+1.4%(日銀目標の2%を4ヶ月連続で下回る)
物価の上昇は落ち着いてきたように見えます。ただし気になるのが企業物価指数(企業どうしの取引価格)で、5月は前年同月比+6.3%と3年2ヶ月ぶりの高水準でした。原油高が主因です。企業間の価格が上がると、いずれ消費者向けの値段にも反映されるため、物価はまだ油断できません。
⑥ 実質賃金指数(4月分)
実質賃金とは、給料から物価の上昇分を差し引いた「本当に使えるお金が増えているか」を示す指標です。
- 実質賃金:4ヶ月連続でプラス(4月は前年同月比+1.9%)
給料の伸びが物価の伸びを上回っている状態が続いています。ただし政府の補助で物価上昇が抑えられている面もあり、大企業に比べて中小企業は給料の伸びが弱いという格差は残っています。
⑦ 雇用環境(5月分)
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 完全失業率 | 2.5%(100人中2.5人が失業) |
| 有効求人倍率 | 1.17倍(求職者1人に1.17件の求人) |
求人倍率が1倍を超えており、「仕事の数 > 求職者数」の売り手市場が続いています。雇用環境は悪くありません。
日本の景気まとめ: 全体で見れば好景気。ただし「持てる者と持たざる者」「大企業と中小企業」の二極化・温度差は大きい、というのが今の日本の姿です。
国内トピック①:日経平均が7万2千円台で最高値更新
前述の通り、6月25日に日経平均は終値72,366円をつけ、史上最高値を更新しました。1年前は4万円台だったことを考えると、驚くべきスピードです。
けれど、こういう急騰局面ではFOMO(フォーモ=乗り遅れ恐怖)が起きやすくなります。「みんな儲かってるのに自分だけ置いていかれる」という焦りから、高値で慌てて買ってしまう心理です。相場が盛り上がるときほど注意したいポイントです。
国内トピック②:日銀が政策金利を1.00%に利上げ
6月のもう一つの大ニュースが、日本銀行が政策金利を0.25%引き上げ、1.00%にしたことです。
- 利上げ前:0.75% → 利上げ後:1.00%
- 利上げは半年ぶり
- 金利1%は1995年以来、31年ぶりの水準
「金利のある世界」が本格的に戻ってきました。市場では「次は2%まで上がる」という予想も出始めています。
利上げが生活に与える影響
金利が上がって特に影響を受けるのが、変動金利で住宅ローンを借りている人です。金利が上がるほど支払う利息が増えるためです。急激な負担増を抑える「5年ルール」などの仕組みはありますが、毎月の返済に占める利息の割合は増えていきます。
一方で、定期預金や普通預金の金利は少しずつ上がっていきます。
ただ、「利上げが来たからNISAをやめる」という判断は不要です。1%はまだ歴史的に低い水準で、長期積立の有効性は変わりません。
アメリカ・世界の株価指数
G7のパフォーマンス比較(年初来・6月末時点)
G7(日・米・英・独・仏・伊・加の先進7カ国)の主要株価指数を年初来リターンで比べると以下の通りです。
| 国・地域 | 指数 | 年初来リターン |
|---|---|---|
| 🇯🇵 日本 | TOPIX | +14.87%(1位) |
| 🇮🇹 イタリア | — | +13.9% |
| 🇨🇦 カナダ | — | +9.91% |
| 🇺🇸 米国 | S&P500 | +9.55% |
| 🇬🇧 イギリス | — | +5.49% |
| 🇫🇷 フランス | — | +2.55% |
| 🇩🇪 ドイツ | — | +1.86% |
TOPIXでさえ1位。日経平均の+35.17%がいかに突出しているかがわかります。米国S&P500も約+10%と十分すぎるリターンです。
さらに、1ドル162円台(約39年半ぶりの円安)も相まって、日本株・米国株の投資家にとっては資産が増えやすい局面が続きました。
6月単月では明暗
年初来では好調でも、6月単月で見ると国によって差が出ています。
- フランス:+3.16%、イタリア:約+4%(トップ)
- 米国S&P500:-1.32%(月間ではマイナス)
イタリア・カナダ・アメリカは6月に史上最高値を更新しました。日本だけでなく世界的な株高が続いています。
「米国1強」は続いているか
米国とその他の地域を年初来で比べると——
| ファンド | 対象地域 | 年初来リターン |
|---|---|---|
| S&P500 | 米国 | +9.5% |
| VEA | 米国を除く先進国 | +14.05% |
| VWO | 新興国 | +11.03% |
好調な米国株ですが、実は米国以外の地域の方がリターンが高い状況が続いています。「アメリカだけ持っていれば安心」とは言い切れない点は認識しておきたいところです。
オルカン(全世界株式)を積み立てている方は、米国以外の40%部分もしっかり働いてくれた月でした。
ゴールド・債券ETFの動き
金(ゴールド)や債券の年初来の動きも見ておきます。
- GLD(ゴールドETF):年初来 -7.51%
好調なAI・半導体株や米国の利上げムードに押され、金は弱い展開でした。金利が上がると、利息のつかない金より、利息のつく預金や債券の人気が高まるためです。
米国債券ETF(利息=分配金が定期的にもらえる商品)の状況は以下の通りです。
| ETF | 内容 | 年初来リターン | 分配金利回り |
|---|---|---|---|
| AGG | 米国総合債券(安全性高) | -0.9% | 約3.96% |
| LQD | 投資適格社債(中リスク) | -1.02% | 約4.53% |
| HYG | ハイイールド債券(高リスク) | -0.82% | 約5.92% |
安全性の高いAGGでも利回り約4%が取れる水準です。HYGは利回りが6%近いですが、格付けの低い(リスクの高い)債券中心なので、不景気には弱い点に注意が必要です。
米国高配当ETFの動き
配当(分配金)を重視する投資家に人気の高配当ETFの年初来リターンです(※分配金は含まない)。
| ETF | 年初来リターン | 現在の分配金利回り | 過去平均利回り |
|---|---|---|---|
| HDV | +12.71% | 約2.91% | 約3.5% |
| SPYD | +10.31% | 約4.18% | 約4.5% |
| VYM | +10.11% | 約2.29% | 約2.9% |
分配金を含めなくてもS&P500よりやや良い成績です。ただし株価が上がった結果、現在の分配金利回りはいずれも過去平均を下回っています。値上がりは嬉しい一方で、「利回りの魅力」という面では乏しい状況です。
海外トピック①:スペースXが上場
6月12日、スペースX(SpaceX)がNASDAQに上場しました。イーロン・マスク氏が率いる宇宙開発&AI企業で、PayPalの創業やテスラ、SNSの「X」でも知られる人物の会社です。
上場(株式を一般に公開して市場から資金を集めること)の規模は非常に大きく、インデックス投資をしている人にとっても無視できないサイズのニュースでした。
海外トピック②:米国・イランが戦闘終結へ暫定合意
6月15日、アメリカとイランの間で戦闘終結に向けた暫定合意が成立しました。これを受けて原油安・株高が進み、原油価格は軍事衝突前の水準に戻りつつあります。
ただし、その後もホルムズ海峡周辺で攻撃の応酬が報じられ、双方が「停戦協定違反だ」と非難し合う状況も続いています。中東情勢は引き続き不透明で、原油価格が再び上がればインフレ再燃のリスクもあります。
海外トピック③:FOMCは金利据え置き
6月17日、米国のFRB(連邦準備制度)はFOMC(金融政策を決める会議)で政策金利の据え置きを決定しました。4会合連続の据え置きで、金利は従来通り3.5〜3.75%です。
据え置き自体は予想通りでしたが、注目は方針の転換です。これまで「金利は下がっていく」という見方だったのが、「(インフレ懸念から)上がっていくかもしれない」という雰囲気に変わってきました。議長がパウエル氏からウォーシュ氏に交代した影響もあります。
日本も米国も「金利を上げる方向」に向かいつつあるのが、2026年6月時点の状況です。
マシマシおやじの実体験
株価は絶好調ですが、こういう「みんなが儲かっている」局面ほど、私は少し警戒します。
2025年のトランプショックのときは、評価額がマイナス100万円になりました。あのとき「売るべきか」と何度も考えましたが、結局売らなかったのが正解でした。8年間投資を続けてきて実感するのは、急騰でも急落でも、やることは「毎月の積立を淡々と続ける」だけということです。
高値で焦って買い増したり、下落で怖くなって売ったりするより、決めた金額を機械的に積み立てる方が、長い目で見て結果が良くなりやすいと感じています。
まとめ・来月への一言
6月をひと言でまとめると、「株は世界的に絶好調、でも足元では金利上昇とインフレの火種がくすぶる月」でした。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日経平均(6/30) | 70,062円(年初来+35.17%、6/25に72,366円で最高値) |
| TOPIX | 年初来+14.87%(G7で1位) |
| 米国S&P500 | 年初来+9.55%(6月単月は-1.32%) |
| 日銀政策金利 | 0.25%利上げで1.00%(31年ぶり) |
| ドル円 | 162円台(約39年半ぶりの円安) |
ニュースは盛りだくさんでしたが、インデックス投資(NISAでのオルカン・S&P500など)を積み立てている方がやることは、いつもと同じ。
「相場が良くても悪くても、積立を止めなかった」——それが6月の正しい振り返り方だと思います。
来月どうなるかは誰にもわかりません。だからこそ、毎月一定額を積み立てて長期で持ち続けるスタイルが力を発揮します。
では、この荒れ相場のなかで、実際にインデックス投資を続けているわが家の資産はどうなったのか。日銀の利上げで市場が揺れた月に、家族4人の資産が増えたのか・減ったのかを、口座のスクリーンショット付きで正直に公開しました。
NISAをまだ始めていない方はこちらも参考にどうぞ。
※本記事は情報提供を目的としており、特定の投資商品の購入を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。相場データは執筆時点の参考値であり、正確性を保証するものではありません。数値は各種公表資料・市場データを参照していますが、確定値は各公式資料でご確認ください。
管理人
資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き