「NISAやめとけ」は本当か?否定論を8年投資したおやじが一つずつ検証した
「NISAはやめとけ」
そう検索したことがあるなら、きっと今、始めるべきか迷っている最中だと思います。
私は投資歴8年、今40代後半です。NISAで積み立てを続けて、含み益(買った時より値上がりして、まだ売っていない利益)が1,000万円を超えました。それでも、「NISA やめとけ」という声を否定するつもりはありません。
今日は、よく言われる否定論を一つずつ、正直に検証していきます。一理ある部分は一理あると認め、誤解の部分は誤解だとはっきり書きます。最後まで読んで、始めるかどうかはあなた自身が判断してください。
「やめとけ」を見て不安になるのは普通
NISAについて調べようとすると、「NISA やめとけ」「新NISA 危険性」「NISA 裏がある」——こういう否定的な言葉が次々と目に入ってきます。
調べれば調べるほど不安になって、結局何も始められない。これ、すごくよくある話です。私自身、投資を始める前は同じような気持ちでした。
大事なのは、「肯定論も否定論も、どちらも一部は正しい」ということです。片方だけを鵜呑みにするのではなく、一つずつ中身を見ていきましょう。
否定論①「国が勧めるものに裏がある」
NISAは国(金融庁)が作った制度です。「国が勧めるものには裏がある」「政府が得をする仕組みなんじゃないか」という声、よく見かけます。
まず、この疑いには一理あります。国には確かに狙いがあります。 「貯蓄から投資へ」という掛け声のもと、個人の預金を投資に振り向けさせたいという意図。そして、少子高齢化で年金だけに頼れない中、老後資金は自分でも用意してほしいという「自助努力」を促したいという意図。これは国の公式資料にもはっきり書かれていることで、隠された裏ではありません。
ただし、ここで整理しておきたいのは——「国の狙い」と「個人が損をする」はイコールではない、ということです。
国が「貯蓄から投資へ」と言いたい理由と、非課税制度そのものが個人にとって不利かどうかは、別の話です。NISAは「本来かかる約20%の税金(利益に対する税金)が非課税になる」という、制度としては個人側にもはっきりしたメリットがある仕組みです。国の思惑があることと、制度自体が個人に損をさせる設計になっていることは、切り分けて考える必要があります。
否定論②「手数料で証券会社が儲かるだけ」
「結局、証券会社や運用会社が手数料で儲けるだけ」という声もよく聞きます。
これも、一理あります。投資信託には信託報酬(運用管理費用)という手数料が必ずかかります。 商品によっては、この手数料が高く、長期で見るとリターンをかなり削ってしまうものも実際に存在します。「手数料で損する」という警告自体は、正しい指摘です。
ただし、ここでも「どの商品を選ぶか」で結果は大きく変わります。
今よく選ばれている低コストのインデックスファンド(市場全体の値動きに連動する投資信託)の場合、信託報酬は年率0.1%を下回るものも珍しくありません。仮に100万円を1年間保有した場合、信託報酬が年率0.05%程度の商品なら、手数料はおおよそ年間500円前後です。日々の値動きに比べると、かなり小さな金額であることが分かると思います。
一方で、手数料が年率1%を超えるような商品を掴んでしまうと、長期では無視できない差になります。 「手数料で証券会社が儲かるだけ」という指摘は、高コスト商品を選んでしまった場合には、残念ながら当たっています。だからこそ、低コストの商品を自分で選ぶことが大切です。
否定論③「元本割れする、暴落が来たら終わり」
「株価は下がることもある。暴落したら終わりだ」という指摘。
これは、その通りです。 NISAで投資する商品は、預金と違って元本保証がありません。暴落すれば、評価額(今売ったらいくらになるかという金額)は下がります。含み損(買った時より値下がりして、まだ売っていない損失)が出ることも普通にあります。ここを否定するつもりはありません。リスクがあるのは事実です。
ただ、「含み損が出たらどうすればいいのか」「暴落中に売るべきなのか」については、掘り下げると長くなるので、実体験も交えて別の記事にまとめました。気になる方はこちらをどうぞ。
否定論④「今は高値づかみ、始めるには遅い」
「今のタイミングで始めても、もう高値づかみだ」という声もあります。
正直に言うと、「今が安い」か「今が高い」かを、事前に正確に当てられた人を私は知りません。 相場が今後上がるか下がるかは、誰にも断定できないというのが実情です。プロの運用者でさえ、相場のタイミングを継続的に当て続けるのは非常に難しいとされています。
だからこそ、「積立投資」という方法があります。一度にまとめて買うのではなく、毎月一定額を買い続けることで、購入するタイミングを分散させる考え方です。高い時も安い時も関係なく買い続けることで、「一番高い時に全額買ってしまった」という最悪のケースを避けやすくなります。
将来の相場がどうなるかを、この記事で断定することはできません。ただ、「今が高値だから始めない」という判断も、「今が安値だから今すぐ始めるべき」という判断も、どちらも同じくらい根拠が薄い、ということは言えると思います。
正直に言うと「やめたほうがいい人」もいる
ここまで否定論を検証してきましたが、逆張りのために「NISAは万人におすすめ」と言うつもりもありません。正直に言うと、やめたほうがいい人は確かにいます。
- 生活防衛資金(急な出費に備える手元資金)がまだない人:投資より先に、生活費の3〜6ヶ月分程度の現金を確保する方が優先です
- 数年以内に確実に使う予定があるお金しかない人:住宅購入の頭金や、近い将来の学費など、使う時期が決まっている資金を投資に回すのはリスクが高すぎます
- 元本割れを一切許容できない人:少しでも評価額が下がることに耐えられないなら、無理に投資をする必要はありません
これは否定論への反論ではなく、フェアな線引きとして書いています。当てはまる方は、無理に始める必要はないと思います。
マシマシおやじの結論
ここからは私自身の話です。
私は投資を始める前、初めて買った個別株がリーマンショックで半値になり、一度は株式市場から完全に退場した経験があります。「もう二度と投資なんてしない」と思っていました。
それでも40歳を過ぎてから、老後資金と子どもの学費が気になって「逆算」して考えるようになり、投資を再開しました。最初は何を買えばいいか分からず、いろんな投資信託に手を出しては後悔しましたが、今は低コストのインデックスファンドに絞って積み立てを続けています。
2025年のトランプショックの時は、評価額が一時マイナス100万円を超えました。それでも売りませんでした。振り返ると、暴落のたびに売らずに持ち続けたことが、結果的には正解だったと感じています。今の含み益は1,000万円を超えました。
私自身は、NISAをやってよかったと思っています。 ただ、これは私の家計・私のリスク許容度での話です。
「あなたにとっての正解」は、あなたの家計次第です。生活防衛資金があるか、使う予定のないお金かどうか、暴落時にどれだけ耐えられそうか——ここまで読んで、少しでも判断材料になっていれば嬉しいです。
始めるかどうか、まだ迷っている方は、投資の全体的な進め方をこちらにまとめています。
まとめ
「NISA やめとけ」という声には、一理ある部分と、誤解による部分の両方があります。
- 国の狙いはあるが、それと個人が損をするかは別の話
- 手数料は実額で見れば小さいこともあるが、高コスト商品を選ぶと本当に損する
- 暴落・元本割れのリスクは事実。ここは否定できない
- 高値づかみを事前に見抜くのは、ほぼ誰にもできない
そして、生活防衛資金がない人・数年以内に使うお金しかない人・元本割れを許容できない人は、無理に始める必要はありません。
私はやってよかったと思っていますが、これはあくまで私の場合です。始めるかどうかは、あなたの家計とリスク許容度で決めてください。
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管理人
資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き