毎月いくら積み立てればいいか。答えは金額ではありませんでした
積立投資を始めるとき、いちばん多い質問は「毎月いくら積み立てればいいか」だと思います。
ただ、正直に書くと、答えは金額そのものではありませんでした。今日は、我が家が実際にどう考えて、どう積み立てているかを書きます。
平均額の話を先にしておきます
「みんないくら積み立てているのか」が気になる方も多いと思うので、先に触れておきます。
正直に書くと、積立投資の「毎月の金額」に絞った公的な平均値・中央値のデータを探しましたが、見つけられませんでした。金融資産全体の保有額については、金融経済教育推進機構(J-FLEC、旧・金融広報中央委員会)の「家計の金融行動に関する世論調査」(2025年、二人以上世帯)で、平均1,940万円・中央値720万円という数字が公表されています(出典)。ただし、これは資産全体の保有額であり、毎月の積立額そのものの数字ではありません。【要確認: 積立投資の毎月の金額に特化した公的統計】
そのうえで、これははっきり書いておきたいのですが、仮に平均額が分かったとしても、それを自分の基準にする意味はあまりないと思っています。年収も、家族構成も、住宅ローンの有無も違う人たちの平均です。他人と比べる材料にはなっても、自分の額を決める根拠にはなりません。
順番が逆になっていないか
積立額を考えるとき、順番が逆になっていることがよくあると感じています。
先に「毎月いくら積み立てるか」を決めて、残ったお金で生活する、という順番ではありません。生活費、そして急な出費に備える生活防衛資金、数年以内に使う時期が決まっているお金——これらを先に確保したうえで、残りとして積立額が決まる、という順番です。
置き場所を先に決めるという考え方について、別の記事にまとめています。
この記事は50代を主な対象に書いていますが、「置き場所を先に決めて、残りが積立に回る」という順番自体は、年代を問わず当てはまる考え方だと思っています。
では何を基準にするか
順番の話をしたうえで、残りの金額をどう積立額に落とし込むか。ここからが、この記事の核になる話です。
我が家が基準にしているのは、「下がっていく相場で、買いに向かっていける額かどうか」です。
リーマンショックの時期、私は個別株で失敗し、売却して市場から退場しました。そこから40歳で積立を再開し、開始から2〜3年後にコロナショックが来ました。このとき、下がる相場に対して、買いに向かっていくことができました。同じような下落局面で、以前とはまったく逆の行動が取れたのです。
これを経験してから、積立額を増やしました。増やせた理由は、お金に余裕ができたからではありません。下がることが、以前ほど怖くなくなったからです。
誤解のないように書いておきますが、下落時に買い増しをすることをすすめているわけではありません。あくまで、今の積立額が自分に合っているかどうかを測る目安として、「下がったときに自分がどう感じるか」を基準にしている、という話です。
毎日1,500円という選び方
我が家は、S&P500に毎日1,500円を積み立てています。現金決済で、クレジットカード積立とは併用していません。
営業日ベースで数えると、月にするとおおよそ3万円前後になる計算です。
金額の大きさよりも実利として感じているのは、買うタイミングを考えなくて済むことです。「今日は高いから明日にしよう」という判断が、そもそも発生しません。
これは、毎日積立が毎月積立より成績面で有利だという話ではありません。一括投資と積立投資、あるいは積立の頻度による違いについては、実データで検証した記事を別に書いています。
証券口座をほとんど見ない話
もう一つ、正直に書いておきたいことがあります。我が家は、証券口座をほとんど見ません。
見なさすぎて、残高が尽きて買付が飛んでいたこともあります。気づいたら数日分の積立が実行されていなかった、ということが実際にありました。
これは自慢できる話ではなく、褒められた管理ではないと自分でも思っています。残高不足は、その分の投資機会を単純に失っているということです。銀行口座からの自動入金連携など、残高切れを防ぐ対策は別途しておいた方がいいと思います。
ただ、逆から見ると気づいたこともあります。気になって毎日チェックしてしまうような額は、その人にとって大きすぎる額なのかもしれない、ということです。見なくても不安にならない額かどうかも、一つの目安になると思っています。
いつ増やすか
積立額を増やすタイミングについても書いておきます。
我が家の場合、増やしたのは昇給した時でも、支出が減った時でもありませんでした。下落相場を経験して、自分がどう反応するかが分かった時でした。
増やす前提で積立を始める必要はないと思っています。今の額で、下がったときに自分がどう感じるかを確かめてから、必要なら増やす。その順番で十分だと考えています。
1,800万円の枠は目標ではない
最後に、新NISAの非課税保有限度額についても触れておきます。
新NISAの年間投資枠は、つみたて投資枠が120万円、成長投資枠が240万円で、合計360万円です。非課税保有限度額(生涯投資枠)は1,800万円で、このうち成長投資枠として使えるのは1,200万円までとなっています(金融庁)。
この1,800万円という枠は、埋める速度を競うための数字ではないと思っています。40代・50代から始めた場合、生きている間に使い切らない前提でも、何の問題もありません。枠は上限であって、目標ではないからです。
まとめ
「毎月いくら積み立てればいいか」という質問に、金額で答えることはできませんでした。
判断の軸になるのは、生活費や使う時期が決まっているお金を先に確保したうえで、残った額が「下がった時に不安にならない額かどうか」だと思っています。他人の平均額と比べる意味は、あまりないと考えています。
我が家はS&P500に毎日1,500円、現金決済で積み立てています。これも、我が家がこの額で下落を乗り越えられた、というだけの話です。人と比べず、自分がどう反応するかを基準に決めてみてください。
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管理人
資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き