エアコン2027年問題で慌てないために。買い替え費用を「特別費」で積めば投資の積立は止めなくていい
わが家は、東京都内で家を買って今年で9年目になります。40歳のときに購入したので、もうそれなりの年数が経ちました。
エアコンも給湯器も、今のところ普通に動いています。壊れて困った、という話ではありません。ただ先日、ふと「これ、いつ設置したんだっけ」と数えてみたら、どれも9年選手でした。思っていたより買い替えの時期が近いことに気づいた、という話です。
この記事は「壊れてから慌てた体験談」ではありません。まだ壊れていない今のうちに、どう構えておくかという話です。
エアコン2027年問題ってなに?
最近「エアコン2027年問題」という言葉を見かけるようになりました。
ざっくり言うと、2027年4月からエアコンの省エネ基準が引き上げられると言われています。その結果、今売られているような低価格帯のモデルが減って、エアコン全体の価格が上がる可能性がある、と指摘されています。
ここで大事なことを2つ、はっきり書いておきます。
ひとつ目。これはエアコンを作る・輸入する会社(メーカー)に対する規制です。 今あなたの家で使っているエアコンを、そのまま使い続けることには何の問題もありません。買い替えを急がなければいけない、ということではありません。
ふたつ目。2027年4月以降も、エアコンは普通に買えます。 「もう買えなくなる」わけではなく、新しい基準を満たしたモデルが売られるようになる、というだけです。
ですので、「今すぐ買え」と煽るつもりはありません。値上がりするかどうかも、あくまで「そう言われている」「その可能性がある」という段階の話です。
そのうえで、ひとつだけおすすめしたい行動があります。エアコンの室外機か本体に、製造年や設置年が書かれたシールが貼ってあります。一度、それを見て設置年を確認してみてください。それだけで「うちはあと何年くらいかな」という感覚がつかめます。
築9年、更新期がまとまって来るという構造
家電や住宅設備の寿命は、だいたい10年前後と言われます。エアコン、給湯器、冷蔵庫、洗濯機、テレビ。家を建てたとき・引っ越したときにまとめて買ったものは、壊れる時期もまとまって来ます。
わが家が築9年なので、この先の数年で、いくつかが重なって更新期を迎える可能性があります。
ここで一番もったいない失敗は何か。相場が下がったときに投資を取り崩すこと……ではありません。「家電が壊れたから、毎月の積立を止める」ことです。
積立は、一度止めると再開しにくいものです。「落ち着いたら戻そう」と思っているうちに、止まったままになりがちです。家電の出費は一時的なのに、積立を止めた影響はずっと残ってしまう。これは避けたいところです。
買い替え費用は「特別費」で先に積んでおく
そこでマシマシ家では、こういう支出のために「特別費」という枠を毎月積み立てています。
家電や住宅設備の買い替えは、いつ来るかは分かりません。でも、必ず来ることは分かっています。だったら、来ると分かっているお金は先に用意しておこう、という考え方です。
お金を、目的でわけて考えます。
- 生活防衛資金:収入が止まったときに、生活を守るためのお金。これは基本的に手をつけません。
- 特別費:いつか必ず出ていくと分かっているお金。家電の買い替え、車の車検、家の修繕など。これは「使うために」積みます。
- 投資の積立:将来のためのお金。時間をかけて増やしていく分。
この3つを同じ財布で管理すると、家電が壊れたときに「投資の積立を止めるか、生活防衛資金を削るか」という苦しい二択になります。分けておけば、「特別費から出す」で終わります。
特別費があるから、家電が壊れても投資の積立を止めずに済む。投資と特別費は、どちらを取るかの競争ではなく、順番の問題です。 先に特別費の枠を作る。そのうえで、残った分を投資に回す。この順番にしておくと、急な出費で投資が止まらなくなります。
具体的にいくら積んでいるかは、ここでは書きません。金額は家庭ごとに違いますし、大事なのは「枠を分ける」という仕組みのほうです。
比べるのは「本体価格」ではなく「総額」
実際にわが家が家電を買い替えるときの手順を、そのまま書きます。
1. まず家電量販店で実物を見ます。 時間はかかります。でも、サイズ感や動作音、質感は、現物を見ないと分かりません。これは省けない工程だと思っています。店員さんに使い方や違いを教えてもらえるのもありがたいところです。その場で「これ、もう少し安くなりますか」と価格交渉してみる、という選択肢もあります。
2. 家に帰って価格.comで調べます。 店で見て気になった型番が、どこでいくらで売られているかを確認します。
3. 「総額」で比べます。 ここが一番大事です。本体価格だけを見て比べても意味がありません。見るべきは、
- 本体価格
- ポイント還元
- 取り付け工事費
- 古い機種の処分費
これを全部ふくめた「最終的にいくら払うか」で比べます。
4. ポイント還元は、現金値引きと同じではありません。 ポイントが付くのと、その分だけ値引きされるのは、別物です。ポイントは使い道が縛られますし、期限もあります。「実質いくら」という表示は、少し割り引いて考えます。
5. 取り付けは「くらしのマーケット」も候補に入れます。 量販店に頼むと工事費が高めなことがあります。取り付けだけを別で頼むと安くなる場合があるので、比べてみます。
ただし、注意点がひとつ。本体を量販店、取り付けを別の業者にすると、あとで不具合が出たときに「本体の保証」と「工事の保証」で問い合わせ先が分かれます。「本体の初期不良なのか、取り付けが原因なのか」で話がややこしくなることがあるので、そこは承知しておいてください。
この「総額で見る」という姿勢は、投資信託を選ぶときに信託報酬(持っているだけでかかる手数料)を確認するのと同じ考え方です。表に出ている数字だけでなく、最終的に自分がいくら払うのかを見る、ということです。
延長保証をどう考えるか
わが家は、家電にはメーカー保証だけをつけています。量販店の延長保証はつけていません。
理由はシンプルです。保険は「めったに起きないけれど、起きたら生活が傾くほど大きい損失」に備えるためのものです。
家電の故障は、これに当てはまりません。修理が必要になる確率はそこそこありますし、修理費や買い替え費用も、払えば済む範囲です。生活が破綻する金額ではありません。だから、わが家では「保険をかける対象ではない」と考えています。
ただし、前提があります。この判断が成り立つのは、修理費や買い替え費を「特別費」から出せるようにしてあるからです。 その枠がなくて、急な出費が家計に直撃するなら、延長保証をつけておくという判断もじゅうぶんあり得ます。つまり、延長保証がいるかどうかは、特別費を積んでいるかどうかで決まる、とも言えます。
この「確率」と「損失の大きさ」で考えるものさしは、ほかの保険にも使えます。起きる確率が低くて、起きたら大きい。その両方がそろったときだけ保険を検討する、という順番です。(具体的な保険商品のことは、ここでは触れません。加入も解約も、すすめるものではありません。)
まとめ
- エアコンの室外機や本体のシールを見て、設置年を数えてみる。今使っているものは、2027年以降もそのまま使えます。
- 家電や住宅設備は、更新期がまとまって来る。壊れる前に「特別費」の枠を作っておく。
- 生活防衛資金・特別費・投資の積立は、財布を分ける。
- 特別費があれば、家電が壊れても投資の積立を止めなくていい。
「壊れたらどうしよう」と身構えるより、設置年を数えて、枠をひとつ作っておく。その順番にしておくと、相場が動いても、家電が壊れても、積立を続けられる家計になります。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の商品・サービスや事業者の利用をすすめるものではありません。制度や基準の内容は今後変わる可能性があります。家計や保険の判断は、ご自身の状況にあわせて行ってください。
管理人
資産マシマシおやじ
都内会社員・48歳
- 📅 40歳から投資スタート(投資歴8年)
- 👨👩👧👦 子供2人(8歳・5歳)・住宅ローンあり
- 💰 世帯年収:約650万円
- 📊 投資手法:NISA・高配当株
- 🏄 趣味:サーフィン・ラーメン食べ歩き